2016年6月、カンヌライオンズにおいてFacebookが発表したクリエイティブ開発ツール「Creative Hub」。その後、30社以上のクリエイティブエージェンシーによるテスト運用を経て、2016年12月に一般に公開されました。
過去に効果の良かったモバイルクリエイティブの一覧や、容易にさまざまな広告フォーマットのトライアル・シェアを行える環境が用意されているため、クリエイティブ作成の一助となる大変便利なツールです。初めてFacebook広告を検討する場合や、Facebook ・ Instagram でクリエイティブの制作に携わる方々のコミュニケーションにおいても便利な機能が盛り込まれています。
作業効率化やクリエイティブのヒントを得るだけでなく、canvas広告や360度動画などいままでハードルが高かった広告のモックアップを作成でき、新しいフォーマットへのチャレンジがしやすくなるため、よりFacebookモバイル広告の効果改善が見込めます。
「Creative Hub」に関するURL :
https://www.facebook.com/ads/creativehub/?__mref=message_bubble
1.Creative Hubの機能
(1) インスピレーション
過去にFacebook ・ Instagram で配信された広告の中から、パフォーマンスの優れたモバイル向けのクリエイティブの例を閲覧できる機能です。
閲覧できる広告フォーマットの種類は以下の6つです。
・canvas
・動画
・360度動画
・スライドショー
・カルーセル
・画像
それぞれ、実際の広告の見え方に加えFacebook社による解説がついているため、自社広告を考えるヒントが得られます。また、気になった広告は、自身のモバイルへの送信や、URLの取得ができるため、実際にモバイルフィード上でどのように動作するかを確認することができます。
(2) フォーマットを見る
インタラクティブ/動画/画像/Instagram の各素材別に、利用可能フォーマットの広告例を確認したり、モックアップの作成ができます。
2.モックアップの機能
モックアップ作成では、パワーエディターにはない便利な機能がついています。
(1) 画像内テキスト量のチェック(図中①)
配信予定広告内の画像が、画像内テキストルールに反していないか確認できます。
図1.モックアップ機能 – 1
(2) リンクのシェア(図中②)
完成したプレビューのURLを発行できるので、チーム内で共有/確認することができるようになっています。
(3) モックアップの管理
作成したすべてのモックアップは、名前を付けて保存ができ、逐次変更・登録が可能です。
ビジネスマネージャのアカウントを使えば、モックアップを作成者個人のFacebookアカウントとは別に保存できます。
図2.モックアップ機能 – 2
おわりに
初めてFacebook広告を実施する場合や、クライアント・クリエイティブエージェンシーと広告を作成する場合、クリエイティブの細部に関してのコミュニケーションが要となってきます。新しいフォーマットのイメージをつかんだり、広告のディテールを伝える場合には実際に広告を見て確認するのが一番です。
より効率的・理想的な広告を作成するためには欠かせないツールなので、是非利用してみてください。
トーチライトでは広告出稿・運用だけでなく、クリエイティブ作成・カスタマイズのお手伝いもしております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿Creative Hubの主な機能と使い方はTorchlight Inc.の最初に登場しました。